13 11/8 ユリイカ さよならはエモーション
新幹線の窓から夕暮れの東京の街を見て帰っている。
やけにこの音楽がこの景色に合う。
地平線はぼやけていてビルやアパート、住宅の窓がじわじわと明るくなっている。
空は雲で覆いかぶさっていて、隙間から橙色が染み出している。
建物が近づき、そして遠くへ行く。
それが何度も何度も繰り返されている。
バスドラムの一定のリズムが、一定の速さで流れていく建物たちと奇妙な一体感を生み出している。
全ては波のようなものだと
個人的に感じている。ここ数ヶ月でそれが明確な輪郭を持って姿を見せてきた。
今まで遠のいていたものたちがいつの間にかすぐ後ろにいる。
波のように広がり、遠のいては近づき
色んなことが思ってもみなかったことが
1つの点に集まろうとしてる。
そんな気がするし、そうであってほしい。
それをただ信じて待つしかない。